« 2007年7月8日 - 2007年7月14日 | トップページ | 2007年7月22日 - 2007年7月28日 »

2007年7月15日 - 2007年7月21日

2007年7月20日 (金)

脳内メーカー

(経済関連ニュース)
・6月英失業者数 前月比▲13.8千人(5月改定は▲11.8千人)、市場予想▲7.5千人。失業率は2.7%。
・6月米住宅着工 前月比+2.3%の146.7万戸(前月改定143.4万戸(速報比▲3万戸))、市場予想145万戸を大きく上回る。
・5月米住宅着工許可件数 前月比▲7.5%の140.6万戸(5月改定152万戸(速報比+0.9万戸))、市場予想148万戸と、先行きは引き続き厳しい。
・6月米CPI 前月比+0.2%(前月+0.7%)、市場予想+0.1%。コアは前月比+0.2%(前月+0.1%)、市場予想+0.2%。CPI前年比+2.7%(前月+2.7%)、市場予想+2.6%。コア前年比+2.2%(前月+2.2%)、市場予想+2.2%。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+0.9%の631.6、購入指数▲1.6%の446.5、借換指数+4.9%の1,717.4。
・ブラジル中銀、政策金利を50bp引き下げ11.5%に。17回連続の引き下げ。
・中国Q207GDP、前年同期比+11.9%(Q107+11.1%)、市場予想+11.0%。過去12年で最高。
・6月中国小売売上高 前年比+16.0%(5月+15.9%)、市場予想+16.0%。
・中国国家統計局報道官「経済成長の新たな傾向に勇気付けられる。地方と都市部の賃金引上げが消費を促しているようだ(自動車と住宅が牽引)。」
「投資の伸びはコントロール可能。食品価格の上昇がインフレの構造的変化を招いた」
・6月英小売売上高指数 前月比+0.2%(前月+0.4%)、市場予想+0.3%。
・米失業保険申請者数 ▲8千人の301千人(前週309千人(速報比+1千人))、市場予想311千人。
・7月フィラデルフィア連銀指数 9.2(前月18.0)、市場予想13.8。
・バ議長講演「食品とエネルギーを含むインフレ率が当局の望む水準を上回っていることに満足していない。原油やエネルギー価格の上昇を通じて消費者物価が上昇することや
インフレの進行を見て市場が当局を信用しなくなる事がリスクである。
・米株式市場、IBMの好決算を受けて大幅に上昇、史上最高値を更新。FOMC議事録でインフレリスクに関して言及されていたことから一旦弱含む局面もあった。

(非鉄金属関連ニュース)
・Codelco、労働者の抵抗で生産が減少。El Salvador鉱山でのストは4日目にと突入。
・Korea Zinz(世界第二位)は、Q207の亜鉛生産が前年比▲1.5%の106,596Mtになったと発表。銅生産は11%増加の4,097Mt、鉛は7%増加の51,298Mt。

(エネルギー関連ニュース)
・コスモ石油 堺製油所(24KBD、堺)、運転再開まで3週間程度。
・Total Dalia油田(アンゴラ、240KBD)、機械の故障でフォースマジュールを宣言。生産は50%減少している。
・Shell,ナイジェリアのForcados油田の操業を徐々に再開する見込み。昨年フォースマジュールを宣言していた。
・Husky Energy Ohio製油所(165KBD、カナダ)、火災の発生により処理量が75%低下。

(商品市況)
「上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。資源の最大消費国中国のGDPが予想を上回る伸びとなった事や、IBMの好決算を受けて米株が上昇したことに伴うセンチメントの好転を通じて商品市場に資金が流入したと見られる。しかしながらバ議長はインフレリスクに対する警戒を緩めておらず、場合によっては米国の利上げの可能性もあるため、そうなると債券安・株安を通じて商品市場にも悪影響が出るため、この上昇トレンドが持続可能なものであるかどうかを現時点で判断するのは早計であるといえる。
 しかしながら分かり易く買いを入れ易い指標が発表されたこともあり暫くは慎重に上値を探る展開になると見ている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫、上海在庫が比較的大幅に増加したものの、中国のQ207GDPがこの12年で最高の伸びになった事が端的に好感され、最大消費国中国の需要はやはり減少しないだろうとの見方が強まった事が材料。また、米株価が堅調に推移したことも支援材料となった。。LME在庫は+1,400Mt増加、(FSCは2.0日)、(キャンセルワラント率は12.7%)。売買高は6,421枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は期近を中心に上昇。C-3は98㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については、主要消費国中国の需要が高水準なGDPや固定資産投資、鉱工業生産を背景として堅調に推移する見込みである事、生産国のストライキ懸念、LME在庫水準の低さ、キャンセルワラント率の高止まり、から堅調な推移を見込んでいる。中国のGDPの著しい伸びが久し振りに需要サイドを意識させた事は大きい。こうした分かり易い指標が出たため、7月意向再び非鉄金属市場に流入していると見られる投機資金の買いは短期的にでも強まる可能性が高い。但し、中国国内の在庫状況は、6月の輸入統計では予想通り精錬銅・銅製品の輸入量が前月から減少していることから、国内の供給不足は解消されている状態にあると考えておいたほうがよさそうであることや、8,000㌦を節目として徐々に上値は重くなる可能性が高いことから今後は上昇余地をそろりと探りながら慎重に水準を切り上げる展開になると考えている。また、米国株式市場が一時期の安定していた状態から変動性を増してきており、株式市場に一喜一憂の展開になりやすいことには留意したい。本日は一旦10日移動平均線のサポートラインを固める動きなると考えられ、一旦下落後上昇すると見ている。尚、価格の節目となりやすい8月オプションの建玉は8,000㌦コールが1,077枚、8,200㌦コールが1,118枚、7,700㌦プットが747枚、7,300㌦プットが550枚、7,200㌦プットが1,400枚となっている。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫の減少や、中国のGDPが好調であったことから取引序盤から引けにかけて略一貫して水準を切り上げて引けている。LME在庫は▲950Mt減少、(FSCは2.2日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は12.3%)。売買高は2,815枚。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3は18㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については引き続き、堅調な推移を見込んでいる。中国のQ207のGDPが予想を上回る大きな伸びとなった事から引き続き中国国内の亜鉛需要は車向けの防蝕向けに旺盛であると見られること、この旺盛な需要を背景として中国政府が亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃に加え、6月1日から亜鉛の輸出関税の引き上げを決定しており、中期的に域内の供給過剰状態は解消されてゆくと考えられる(5月の貿易統計では既に亜鉛の輸出量が前月比、前年比ともマイナスに転じている)こと、亜鉛の在庫水準は低く有事(実際現時点において、銅・亜鉛生産者のストライキが報じられている状況)のバッファが少ないこと等、基本、足元のファンダメンタルズは強いと考えておくべきである。但し、長期的には大半のメタルと同じく、年後半に向けての下落を予想しており、3,000㌦を切る水準までの下落は現時点ではないと考えている(下値の目途は3月21日にマークした3,119.75㌦)。相場の動向に大きな影響を与える株式市場動向がボラティリティの上昇とともに不安定さを増していることから、亜鉛もセンチメントの転換を通じて上下に値を飛ばしやすい環境になっていることには注意したい。目先の上値は一目均衡表の雲の下限となる3,650㌦あたり。尚、価格の目途となりやすい8月オプションは目立ったものが無いが、9月オプションは4,100㌦コールが1,340枚、4,250㌦コールが1,100枚、3,500㌦プットが1,225枚、3,400㌦プットが1,050枚となっている。
 昨日の鉛価格は上昇した。カーバッテリーの最大消費国である中国のQ207のGDPが12年ぶりの高い伸びとなった事や、豪大手生産者の早期の商流復帰が絶望的な状況である中、世界第2位の精錬業者であるDoe RunのMissouri精錬所で爆発が起きた事、株価の上昇が材料視された。このほかそもそも在庫水準が低い事や、中国の輸出関税の強化等、買い材料は多く、10日移動平均線をサポートラインとして堅調に推移している。LME在庫は▲450Mt減少、(FSCは1.8日)在庫水準の低さや生産者動向(チリ・ペルーのスト)を鑑みれば引き続きファンダメンタルは非常に強いといってよい(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は1,239枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は23㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については見通しに変更はなく、中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が6月以降減少すると予想されること、豪大手生産者の生産障害に加え、新たな生産者の生産障害が報告されたこと、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(5月までの中国の商用車・自家用車販売は堅調)、からアップサイドのセンシティビティが極めて高い状況である。加えて、LME在庫水準が依然として低い状況で横這っていること(2005年8月27日につけたここ3年間の最低レベルは29.7KMt)も鑑みれば、やはり上値余地を探る展開であると言ってよかろう。下落材料は今のところ株価が再び不安定になってきた事が挙げられる(株価はセンチメントの転換を通じて相場に影響を与える)が、今のところ鉛に関してはよほど大きな株下落で無い限り大きな影響は無いと見ておくべきだろう。また、期先が上昇を始めた、という事は長期にわたってこの価格水準を許容する地合いが整いつつある可能性があることを示唆しており、注意しておきたい。本日も10日移動平均線近辺となる3,070㌦を下値として上値余地を探る展開となろう。
 昨日のアルミ価格は急上昇した。LME在庫の減少もあったが、一番明確な材料は中国のGDPが予想を上回る増加となった事である。この分かり易い材料の出現によりファンドの運用対象となり易い銅・アルミ・ニッケルの上昇率は大きくなっている。またこの中国のニュースを受けて一目均衡表の雲を上抜けしたことも上げに拍車を掛けた。LME在庫は▲1,075Mt減少、(FSCは8.4日)しているが、需給は決してタイトというわけでは無い(キャンセルワラント率は2.6%)。売買高は9,050枚。イールドカーブはH108の上昇が大きい。これは以前カーブがコンタンゴであったWTIの上昇の仕方に似ている。C-3は55㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。 今後についてはやはり中国動向が主となるが、先のGDPを受けて暫くは投機資金の買いが先行すると見られることから堅調な推移を予想している(GDPは久し振りに極めて分かり易いプラス材料)。また、原料であるアルミナ価格が高止まりしていること(中国のアルミナ価格は徐々に下落)や、固定資産投資や鉱工業生産の水準を見るに中国需要は旺盛であると見ておくべきである。しかしながら、国内の企業在庫水準は以前に比して増加している可能性が高く、LME在庫の水準もFSCベースでは他メタル比で低くなく需給面では短期的にベアな状態にあるといえる。よって引き続き高値では利食い売りがしっかり入る展開が継続すると見られ、値幅の大きな展開が予想される。
 また以前ちらりとコメントしたことがあるが、アルミのコンタンゴの期間がさらに長くなっていることには注意したい(基本的に投機資金はバックのメリットが取れるゾーンに資金を投入するため、さらにコンタンゴ幅が拡大してゆく可能性は高い。過去に同様のことが原油市場で起きている)。
 本日は10日移動平均線&一目均衡表の雲のサポートを固める展開になると見ているため、一旦下落することとなろう(その後上昇)。一方で、株価が不安定になっている事から上下に値を飛ばしやすい環境になっている事は念頭においておくべきであろう。価格の節目となりやすい8月オプションの状況は、2,900㌦コールが、1,695枚、2,800㌦コールが1,245枚、2,700㌦プットが1,425枚となっている。
 昨日のニッケル価格は上昇した。他商品と同様、中国のGDPの伸びを受けて買いが入ったと見られる。ニッケルも投機資金の運用対象となり易いため、上げ幅が顕著であった。結果、暫く上抜けすると見られていなかった10日移動平均線をあっさりと上抜けする事となった。LME在庫は+126Mt増加、(FSCは2.8日)、キャンセルワラント率は一時期の異常な高い水準からやっと脱却しているが、引き続き在庫水準は十分とはいえない(キャンセルワラント率は3.8%)。売買高は1,078枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は195㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については、中国のGDPを受けて(10日移動平均線を上回っていることもあり)上昇すると考えている。背景としてニッケルは引き続き在庫水準が低いこと、グローバルベースのステンレス需要は引き続き堅調な推移が予想されることが挙げられる。一応当コラムで指摘していたが、今までの相場下落は「行き過ぎ」の修正であった可能性が高い。但し中国国内での銑鉄使用増加や、クロム系ステンレス(ニッケルを必要としないステンレス鋼)への移行といったマイナス材料もあり、夏休みにそろそろ突入するということもあってこの相場反転が持続可能なものであるかどうかは現時点では判断しにくい。何れにせよ32,000㌦が当面の下値の目途として意識された事だけは確実であろう。これも繰り返しになるが、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩も強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えている。よって中期的には価格は回復するものと見ておくべきである。
 本日もLME在庫次第であるが、今度は10日移動平均線のサポートラインを維持できるか否かがポイントとなる。もし下回れば再び32,000㌦のサポートを確認する動きになると考えているが、中国GDPという分かり易い指標が発表されたことからそこまでの下落は現時点では考えにくいと思う。
 昨日の錫価格は大幅に上昇した。一昨日、長らく形成していた三角持ち合いを、インドネシア政府の金属製品の輸出に関する関税の強化や許可制の導入を検討している、と報じられた事を受けて上抜けしたことからテクニカルな買いが入り易かったことや、中国のGDPが大いに材料視された。LME在庫の増加は全く材料視されなかった。LME在庫は+240Mt増加、(FSCは12.6日)、キャンセルワラント率は2.34%。売買高は895枚。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇。C-3は55㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、錫はテクニカルに調整があったものの、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと(小規模生産者の生産回復にはまだ時間を要する見込み)、やインドネシア政府の金属関連商品の輸出関税強化の可能性から思惑的な買いを誘いやすく、三角持合を上抜けした事もあって上昇すると見ている。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落後、上昇した。中国のGDPが大幅な伸びを見せたことやTotalのフォースマジュール宣言等が材料視された。また米株価が大きく上昇したこともセンチメントの好転を促したものと見られる。引き続き10日移動平均線のサポートラインでサポートされながら堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下。Brentも上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が小幅低下。
 石油製品はまちまち。RBOBは期近が小幅下落、期先は上昇している。一昨日の米統計を受けて基本ブルな展開であったが、一目均衡表の雲に上値を阻まれた格好。ヒーティングオイルも上昇。30日移動平均線のサポートラインを確認後、一昨日の米統計を受けて上昇、昨日の上昇で10日移動平均線を回復して引けている。まで水準を切り下げて引けている。イールドカーブは期近のみ上昇。期先は略変わらずであった。ICEガスオイルも上昇している。
 本日の原油相場はまた上昇すると見ている。北海油田からの生産減少(パイプライン事故も含む)、OPECが増産について否定的な見解を示している事、ナイジェリアの情勢不安から供給は十分でなく、株式市場が堅調に推移しており、投機筋の購買余力も増していると考えられる事、石油製品在庫の水準が低い事、等の買い材料が多いためだ。ガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとは決していえない。一昨日の統計ではP3の稼働率は回復したものの、全米で見た場合の稼働率は91.0%とこの時期の稼働率の5年平均94.4%には遠く及ばず、引き続き製品主導で原油相場が高止まる公算は強い。尚、現在の価格水準は去年の水準と略同じであり、もしハリケーンが来なかったり、猛暑とならなかった場合にはシーズンの終了する8月~9月にかけてこの水準が訂正される可能性は高い。
 WTIのフロントマンスの割安感はP3の稼働率が徐々に回復していることからとうとう全ゾーンバックとなった。にも拘らずBrentとのネガティブスプレッドは北海油田の生産減少等の影響で継続している状態。現時点において「需給の状態を考える」上でWTIはやっと有効な指標になってきたといえる。ただ、以前から提唱していたWTI/Brentのネガティブスプレッドの解消は、当面ない可能性が高いと考え始めている。背景の1つとして著しいユーロ高が挙げられる。実際、2007年初を100とした場合、ユーロ建にした場合の欧州価格の指標であるBrent価格はドル建価格よりも約5%程度安い。実際北海地区からの生産は減少しており欧州域内の需給はタイトであるが、ユーロ高の進行に伴い購買力があることがBrentを高止まらせている一因であると見ている(インフラの問題もあり、米国からの原油輸出は僅少)。
 ファンダメンタルズに戻ると、短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年平均水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。原油のサプライカバーが上昇しているのは稼働率が過去最低の水準で横ばっていることによるものであり、製油所の障害が解消すればこのFSCは徐々に低下してゆくこととなろう。ピークシーズン入りしたわけであるが、普通に考えて「在庫が少ない」といってよいと思う。尚、IEAの月報では需要見通しが増加し、Non-OPEC生産の増加量を上回っており、Q207の在庫積み増しもやはり十分に行われていないことが確認された(FSCも変わらず)。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは21.1日(平たく言えば1ヶ月分も在庫が無い)しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は22.2日)。尚、供給は急に途絶したり再開したりするものであるが、需要は税制変更等の特殊な事情がなければ、急速に減少することはない。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、決して安泰とはいえない。OPECは9月総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。

(ひとりごと)
この前友人から面白いサイトを紹介してもらった。
「脳内メーカー」
なるものである。
まぁ、はっきり言ってただの遊びサイトなんだが、名前を入力するとその人の脳の中がどうなっているのかを
ビジュアルに説明してくれる、というもの。

私の場合は殆ど全て「休」が占め、頭の天辺が遊び
くも膜下の辺りが「悪」であった。。。

まさに今の生活どおり!?

お試しあれ

http://maker.usoko.net/nounai/

| | コメント (2)

2007年7月19日 (木)

統計速報(遅報?)7月18日分

 昨日の米在庫統計は原油ニュートラル製品ブルな内容であった。原油は輸入の大幅増加により小幅な在庫減少で済んだ。石油製品は在庫の増加が期待されていたが、稼働率の改善ペースが緩慢であることと輸入の減少、需要が堅調であることから予想に反して大幅な在庫減少となった。稼働率は徐々に回復し、ようやく過去5年の最低レベルである90.5%を上回る91.0%となった。しかしながら過去5年平均の94.4%にまで達しておらず、現在の石油製品在庫水準が低い事を鑑みれば引き続き米国の製品供給は輸入に頼らざるを得ない状況が続くといえ、製品主導で原油価格も高止まりが予想される。個別に少し詳しく見てみよう。
 原油は、稼働率が先週に引き続き改善したが、P1-P3の輸入が増加したため▲0.4MBの小幅な在庫減少に留まった。FSCは22.2日と先週から0.2日悪化している。イールドカーブの形状に大きな影響を与えると考えられるCushing在庫は22.6MB(▲192KB)と4週連続で減少している。これに伴いWTIのイールドカーブはとうとう全ゾーンバックとなった。Cushing在庫の減少はBrent/WTIのネガティブスプレッド解消のための必要条件である(十分条件ではない)。現在のWTIとBrentのネガティブスプレッドには著しいユーロ高が背景にあると考えている。また、全ゾーンバックになった事に伴い、在庫積み増しのインセンティブが薄れている事も今後重要なポイントとなろう。
 ガソリンは大幅な在庫増加が予想されていたが、生産の減少、輸入の減少の一方で需要が堅調に推移していることから▲2.2MBの大幅な在庫減少となった。在庫減少は稼働率の低下したP3での減少が顕著であった。また、得率が57.7%と先週から1.0%低下したことも生産減に影響した。一方で需要は極めて堅調であり、直近ベースで9.7MBD(前週比+47KBD)、4週平均ベースで9.6MB(前週比+30KBD)となっており、4週平均ベースでは同じ時期の過去5年の最高水準である9.55MBDを引き続き上回る水準となっている。一方で在庫は過去5年の最低水準平均を下回っていることから、FSCは21.1日と引き続き過去5年の最低水準22.2日にも満たない。稼動再開を好感してガソリン価格は低下していたわけであるが、やはりドライブシーズンである事が実感される内容であった。やはりP3の稼動回復状況が今後の価格動向を占う上で重要であるといえる。
 ディスティレート在庫も予想に反し在庫減少となった。稼働率が悪化したため生産が小幅減少、ULSDの輸入量減少により輸入が減少した事から総供給量は前週比▲57KBDと再び減少に転じた。直近需要も前週比+73KBDの4.1MBDとなったことから、在庫減少となった。4,137KBDという需要の水準は、同じ週の過去5年の最高レベルである4,121KBDを上回るレベルであり、FSCも29.5日と5年平均の30.8日を下回っている。ピークシーズンではないが、こちらも在庫が足りないといえるだろう。

| | コメント (0)

モツ鍋屋

(ひとりごと)

すみません。激しい二日酔いのため、レポート作れませんでした。

なので、せめてひとりごとだけでも更新します。

暫く不在になるので次回更新は恐らく25日になります(ひょっとしたら旅行先で書くかも知れません。カミさんが怒らなければ)。

この前築地にあるモツ鍋のお店に行ってみた。
テレビに出ていたりするので結構有名な店である。

子供と一緒だったので、タバコを避けるべく個室に入り
注文をとりにくるのを待った。

そしたら、ふすまが開いて女性が入ってきた。
なぜか知らないけど、ニヤニヤしながら

「いらっしゃ~い」

????
何が何だかさっぱり分からない。

「また、いらっしゃいましたね~」

へ?
初めてなんですけど。。。

「この前いらっしゃったじゃないですか」

カミさんは怪訝そうである。
明らかに、カミさんは、女中さんが私が人に知られたくない秘密を握っていると勘違いしているようだ。
楽しい夕飯のはずが、2人+乳幼児の間に暗雲が垂れ込める。

「じゃあ、注文が決まったらまたきますね」

明らかにカミさんは私を疑っている。
よくよく考えてみると、5年ほど前に飲み会で使ったことがある店であった。
そんな5年も前のことを覚えていて、ニヤニヤしながら「またいらっしゃいましたね」っていう店員が働いている店ではご飯を食べたくない。
そんなことを持ち出して、楽しい夕飯が一転して悲しい夕飯になる可能性が出てきた。
カミに誓ってやましい事はやっていない。

再び女中さんが入ってきたので、よくよく確認してみると
私ではなく、私の兄が来たことがある店のようだ。
しかもついこの前。

もぅ。
家庭に不和を運び込まないでほしいものだ。
兄弟、似ているというのは、あんまりいいものではない。
ネタにしかならない、って事だろうか。

| | コメント (0)

2007年7月18日 (水)

王子?

(経済関連ニュース)
・6月英CPI 前年比+2.4%(前月確報+2.5%)。
・7月独ZEW景況感指数 10.4(6月20.3)、市場予想19.5。予想を大幅に上回る低下。
・6月米鉱工業生産指数 前月比+0.5%(前月確報▲0.1%(速報比▲0.1%))、市場予想+0.5%。
・6月米鉱工業設備稼働率 81.7%(前月確報81.4%(速報比+0.1%))
・5月対米証券投資、1,261億㌦の買い越し(4月書く方803億㌦の買い越し(速報比▲38億㌦))、市場予想730億㌦の買い越し。
・6月米PPI、前月比▲0.2%(前月+0.9%)、市場予想+0.2%。コア前月比+0.3%(市場予想+0.2%)。

(非鉄金属関連ニュース)
・Southern Copper Cananea銅山と、Taxco亜鉛山、San Martin亜鉛山の労働者は、ストを延期し交渉を再開。
・豪Oxiana Sepone鉱山のQ207銅生産量は1.7%増加の16,271Mt、Golden Grove鉱山の銅生産は4,731Mt、亜鉛生産は36,675Mt
・Codelco、悪天候とストライキの影響で2つの鉱山からの生産が減少していると発表。
・Doe Run(世界第2位の鉛精錬業者)は、Missouri精錬所のHerculaneumユニットが、爆発の影響で生産停止に(145KMt/年)。フォースマジュールは今の所ない。
・6月チリの銅輸出は前月比▲31%の29.4億㌦に。
・AlcoaはテネシーにあるAluminum South Plantで火災発生。
・インドネシア政府は、鉛、鉄、ボーキサイト、銅、プラチナ、金の輸出の関税の強化、輸出の許可制を開始する意向であることを発表。
・韓国POSCOはQ207のステンレス生産を100KMt削減すると発表。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲1.0MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率+0.1%
・ナイジェリア Kaduna製油所(100KBD)とWarri製油所(125KBD)の稼動を今月中に再開の予定。
・ExplorerのHouston-to-Chicagoパイプラインの再稼動、(油送能力630KBD)今晩まで延期。
・ExxonMobile Beaumont製油所(348.5KBD、テキサス、P3)の稼動開始。
・NYMEXはカナダの合成原油を受渡適格銘柄にする意向。
・Shell、ナイジェリアの Trans-Nigeriaパイプラインが地域住民の攻撃で炎上したと発表。
・イラン バジリハマネ石油相「緊急会合の必要は無い」

(商品市況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。非鉄金属は鉛が生産者障害の影響で史上最高値を更新したほかは、新規材料がなく現状レンジでのもみ合い、エネルギーは新たな積極的な売り材料があるわけではないのだが、やや仕掛け的な売りが石油製品で見られていることから、全体的にベアであった。ソフトも産地の降雨予想で下落。貴金属も下落。
 引き続き、株価動向に影響を受けやすい状況が継続しているため各国株式市場には注目しておく必要があることは指摘しておきたい。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ポイントになると見られていたLME在庫が2日連続で増加した事が売り材料視された。一部生産者の生産再開を売り材料視する向きもあるが、Codelcoの生産は滞っており個人的には昨日の下げについては、生産者サイドの問題が売り材料視されたものであるとは見ていない(と入っても小幅な下げであるが...)。LME在庫は+525Mt増加、(FSCは2.0日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は13.8%)。売買高は5,704枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は殆ど変わらず。C-3は117㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については、生産国のストライキ懸念や、LME在庫水準の低さ、キャンセルワラント率の高止まり、主要消費国中国の需要が高水準な固定資産投資、鉱工業生産を背景として堅調に推移する見込みである事から大幅な水準低下は無いと考えている。中国国内での在庫積み上がりに伴い中国の輸入が減少すると見られていたが、6月の輸入統計では予想通り精錬銅・銅製品の輸入量が前月から減少していることから中国国内の供給不足は解消されている状態にあると考えておいたほうがよさそうである。引き続き貿易関連統計が中国の消費動向を占う上で重要となるため、今後も注視する必要がある。また夏の定修の時期に突入するということもあって8,000㌦を節目として徐々に上値は重くなる可能性が高いが、7月に入ってから投機資金が再度流入を始めている可能性も高く、アップサイドのリスクが大きく意識される中、ボラタイルな展開が続く事になろう。また、米国株式市場が一時期の安定していた状態から変動性を増してきており、株式市場に一喜一憂の展開になりやすいことには留意したい。本日は10日移動平均線を下回ったことから、一旦30日移動平均線のサポートをトライする展開となろう。ここ数日は一目均衡表の雲の丁度薄くなっている辺りをトライする展開が予想される。尚、価格の節目となりやすい8月オプションの建玉は8,000㌦コールが877枚、8,200㌦コールが1,118枚、7,300㌦プットが550枚、7,200㌦プットが1,300枚となっている。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫の減少もあって取引序盤は強含んだが、銅価格の下落を受けて引けにかけて売られ結果、前日比プラスで引けている。一時100日移動平均線のレジスタンスを大きく上抜ける局面もあったが、結局10日移動平均線近辺まで水準を切り下げている。LME在庫は▲225Mt減少、(FSCは2.2日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は13.4%)。売買高は1,914枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は32㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については引き続き、堅調な推移を見込んでいる。昨日ポイントとして挙げていた10日移動平均線を維持できた事から本日はこのラインを固める展開になると考えている。新規材料は少なく、銅価格や株価動向に影響を受けやすい状況が持続している。中国政府は亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃に加え、6月1日から亜鉛の輸出関税の引き上げを決定しており、中期的に域内の供給過剰状態は解消されてゆくと考えられる(5月の貿易統計では既に亜鉛の輸出量が前月比、前年比ともマイナスに転じている)ことや、亜鉛の在庫水準は低く有事(実際現時点において、銅・亜鉛生産者のストライキが報じられている状況)のバッファが少ないこと等、基本、足元のファンダメンタルズは強いと考えておくべきである(但し、長期的には大半のメタルと同じく、年後半に向けての下落を予想しており、3,000㌦を切る水準までの下落は現時点ではないと考えている。下値の目途は3月21日にマークした3,119.75㌦)。相場の動向に大きな影響を与える株式市場動向がボラティリティの上昇とともに不安定さを増していることから、亜鉛もセンチメントの転換を通じて上下に値を飛ばしやすい環境になっていることには注意したい。目先の上値は一目均衡表の雲の下限となる3,650㌦あたり。尚、価格の目途となりやすい8月オプションは目立ったものが無いが、9月オプションは4,100㌦コールが1,340枚、4,250㌦コールが1,100枚、3,500㌦プットが1,225枚、3,400㌦プットが1,050枚となっている。
 昨日の鉛価格は上昇した。豪大手生産者の早期の商流復帰が絶望的な状況である中、世界第2位の精錬業者であるDoe RunのMissouri精錬所で爆発が起きた事が材料視された。このほかそもそも在庫水準が低い事や、中国の自動車需要が堅調なこと、中国の輸出関税の強化等、買い材料は多く、10日移動平均線をサポートラインとして堅調に推移している。LME在庫は+375Mt増加、(FSCは1.8日)在庫水準の低さや生産者動向(チリ・ペルーのスト)を鑑みれば引き続きファンダメンタルは非常に強いといってよい(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は1,435枚。イールドカーブは期近を中心に上昇している。C-3は26㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については見通しに変更はなく、中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が6月以降減少すると予想されること、豪大手生産者の生産障害に加え、新たな生産者の生産障害が報告されたこと、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(5月までの中国の商用車・自家用車販売は堅調)、からアップサイドのセンシティビティが極めて高い状況である。加えて、LME在庫水準が依然として低い状況で横這っていること(2005年8月27日につけたここ3年間の最低レベルは29.7KMt)も鑑みれば、やはり上値余地を探る展開であると言ってよかろう。下落材料は今のところ株価が再び不安定になってきた事が挙げられる(株価はセンチメントの転換を通じて相場に影響を与える)が、今のところ鉛に関してはよほど大きな株下落で無い限り大きな影響は無いと見ておくべきだろう。また、期先が上昇を始めた、という事は長期にわたってこの価格水準を許容する地合いが整いつつある可能性があることを示唆しており、注意しておきたい。本日も10日移動平均線近辺となる2,970㌦を下値として上値余地を探る展開となろう。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は一目均衡表の雲の下限をトライする展開であったが、米鉱工業生産が比較的大幅な改善となった事などをきっかけに反転、上昇した。しかしながら一目均衡表の雲を上抜けするには至っていない。LME在庫は▲1,075Mt減少、(FSCは8.4日)しているが、需給は決してタイトというわけでは無い(キャンセルワラント率は2.9%)。売買高は4,754枚。イールドカーブは期近が殆ど変わらず、期先が小幅上昇している。C-3は55㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。 今後についてはやはり中国動向が主となるが、中国国内の旺盛な需要を背景としてここ数ヶ月輸入が堅調に推移していた訳であるが、5月統計ではついに前月比・前年比とも大幅なマイナスとなった。固定資産投資や鉱工業生産の水準を見るに中国需要は旺盛であると見ておくべきであるが、国内の企業在庫水準は以前に比して増加している可能性が高い。LME在庫の水準もFSCベースでは他メタル比で低くなく需給面では短期的にベアな状態にあるといえる。とはいうものの、原料であるアルミナ価格が高止まりしていること(中国のアルミナ価格は徐々に下落)や、銅価格の高止まり等それなりにアップサイドに振れる材料が存在している事も事実である。また、7月に入って再度投機資金が流入してきた可能性が高い。暫くはこうした「周辺材料」を背景として上昇、高値で利食い売りが入る、というボラタイルな展開が続く事となろう。また以前ちらりとコメントしたことがあるが、アルミのコンタンゴの期間がさらに長くなっていることには注意したい(基本的に投機資金はバックのメリットが取れるゾーンに資金を投入するため、さらにコンタンゴ幅が拡大してゆく可能性は高い。過去に同様のことが原油市場で起きている)。
 本日も一目均衡表の雲を上下に抜けるか否かがポイントとなるが、決め手になる新規材料にかける中ワイドなレンジでのもみ合いになると考えている(オプションが積み上がっている2,700~2,800㌦のレンジを上下に抜けるには材料不足)。一方で、株価が不安定になっている事から上下に値を飛ばしやすい環境になっている事は念頭においておくべきであろう。価格の節目となりやすい8月オプションの状況は、2,900㌦コールが、1,695枚、2,800㌦コールが1,145枚、2,700㌦プットが1,425枚となっている。
 昨日のニッケル価格は下落した。といっても現状のレンジで揉みあったが、結果、前日比慈悲マイナスであった、という漢字であろうか。一応韓国POSCOがステンレス生産を減少させていることなどが材料視されたようであるが、目新しいニュースではない。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは2.7日)、キャンセルワラント率は一時期の異常な高い水準からやっと脱却しているが、引き続き在庫水準は十分とはいえない(キャンセルワラント率は4.3%)。売買高は883枚。イールドカーブは期先が上昇している。現状32,000㌦を大きく下回らないことから期先に消費者のヘッジ買いが入った可能性が高い。C-3は75㌦バックとバック幅を縮小した。 (見通しは昨日と同様)今後については、ニッケルは引き続き在庫水準が低いこと、グローバルベースのステンレス需要は引き続き堅調な推移が予想されることから大きな相場下落は無いものと考えている(繰り返しになるが現在の下落は「行き過ぎ」の修正)。中国国内での銑鉄使用増加や、クロム系ステンレス(ニッケルを必要としないステンレス鋼)への移行といったマイナス材料もあり、夏休みにそろそろ突入するということもあって、略予想通りではあるが暫くは下値余地を探る展開が継続することとなろう。
 とはいえ、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩も強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えている。よって中期的には価格は回復するものと見ておくべきである。とはいうものの現状、目先の下値の目途であった35,000㌦を下回ってしまったことから明確なサポートラインがなく、30,000㌦程度までの修正はあると考えておいた方が良さそうである。
 本日もLME在庫次第であるが、たとえ減少したとしても現時点において10日移動平均線のレジスタンスライン、34,200を現時点で上回る事はあるまい。
 昨日の錫価格は上昇した。インドネシア政府が金属製品の輸出に関する関税の強化や許可制の導入を検討している、と報じられた事が材料視された。尚、インドネシアは錫の最大生産国である。昨日は10日移動平均線のサポートライン近辺で寄り付いた後、水準を大幅に切り上げる動きとなった。LME在庫の増加は殆ど材料視されなかった。LME在庫は+170Mt増加、(FSCは12.2日)、キャンセルワラント率は2.38%。売買高は396枚。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3は30㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。 今後については、錫はテクニカルに調整があったものの、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと(小規模生産者の生産回復にはまだ時間を要する見込み)、やインドネシア政府の金属関連商品の輸出関税強化の可能性から思惑的な買いを誘いやすく、基本、しっかりの展開に変更はない。但し今のところ薄い一目均衡表の雲にサポートされつつ綺麗な三角持合を形成しているため、そのときのメタル全体のセンチメントによって上下に大きく水準が変化する可能性があることには注意しておきたい。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇後、下落し10日移動平均線のサポートラインでサポートされて引けた。米製油所の再稼動のニュースが増える中米統計を控えて調整的に売りが入った。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく(というよりもコチラも引き続きカーブ形状がいびつだったので修正された格好)、全ゾーン美しいバックの状態となった。Brentはカーブ形状がバックの中、限月交代の影響もあて窓を開けながら水準を切り下げる展開となった。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに低下。
 石油製品は軒並み下落。米製油所の再稼動報道がマインドを悪化させた模様。RBOBは大幅に続落。売られすぎから取引序盤は買戻しが優勢であったが、製油所再稼動の報道を受けて6月にトライした210㌣のサポートラインをトライする展開となった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。原油、RBOBともCFTCのロングポジションが過去最大水準まで拡大しており、一旦利食い売りが入りやすい環境にあると言える。ヒーティングオイルは30日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げて引けている。イールドカーブは全ゾーン低下。ICEガスオイルも下落している。
 本日の原油相場はまた上昇すると見ている。北海油田からの生産減少(パイプライン事故も含む)、OPECが増産について否定的な見解を示している事から供給は十分でなく、加えて、地政学的リスクの高まりなどが意識され始めている事から基本しっかりの展開が継続することとなろう。しかしながら石油製品価格が在庫水準の低さにも関わらず調整を始めていることが原油価格の上昇を抑える事になる事が予想され、比較的頭重い推移となろう。ガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとは決していえないこと、7月に入って投機の買いが引き続き継続すると見られること、等買い材料は多い。P3の稼働率は回復したものの、全米で見た場合の稼働率は90.2%とこの時期の稼働率の5年平均93.1%には遠く及ばず、引き続き製品主導で原油相場が高止まる公算は強い。但し、石油製品に関してはきっかけはどうあれ水準が大幅に訂正されている事からロスカットも含めて一旦下値を探る展開にならざるを得ないだろう。尚、現在の価格水準は去年の水準と略同じであり、もしハリケーンが来なかったり、猛暑とならなかった場合にはシーズンの終了する8月~9月にかけてこの水準が訂正される可能性は高い。
 WTIのフロントマンスの割安感はP3の稼働率が徐々に回復していることからとうとう全ゾーンバックとなった。にも拘らずBrentとのネガティブスプレッドは北海油田の生産減少等の影響で継続している状態。現時点において「需給の状態を考える」上でWTIはやっと有効な指標になってきたといえる。ただ、以前から提唱していたWTI/Brentのネガティブスプレッドの解消は、当面ない可能性が高いと考え始めている。背景の1つとして著しいユーロ高が挙げられる。実際、2007年初を100とした場合、ユーロ建にした場合の欧州価格の指標であるBrent価格はドル建価格よりも約5%程度安い。実際北海地区からの生産は減少しており欧州域内の需給はタイトであるが、ユーロ高の進行に伴い購買力があることがBrentを高止まらせている一因であると見ている(インフラの問題もあり、米国からの原油輸出は僅少)。
 ファンダメンタルズに戻ると、短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年平均水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。原油のサプライカバーが上昇しているのは稼働率が過去最低の水準で横ばっていることによるものであり、製油所の障害が解消すればこのFSCは徐々に低下してゆくこととなろう。ピークシーズン入りしたわけであるが、普通に考えて「在庫が少ない」といってよいと思う。尚、IEAの月報では需要見通しが増加し、Non-OPEC生産の増加量を上回っており、Q207の在庫積み増しもやはり十分に行われていないことが確認された(FSCも変わらず)。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは21.4日しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は22.2日)。尚、供給は急に途絶したり再開したりするものであるが、需要は税制変更等の特殊な事情がなければ、急速に減少することはない。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、決して安泰とはいえない。OPECは9月総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。

(ひとりごと)
昨日ニュース見てたんですけどね。
世の中あるじゃないですか、二番煎じ、三番煎じって。
ハニカミ王子とペアを組んでいる

「ぽっちゃり王子」

ってのは、いかがなもんでしょうか?
何でも王子をつければよい、というわけでも無いと思うんですが。
むしろ、亀田兄の「俺は王様や」と言っている発言の方が好感が持てる。

このまま行くと、

ゼイニク王子
とか
やつれ王子
とか
オヤジ王子
とか
ヒゲ王子
とか

出てきちゃいますよ。
まぁ、私も陶芸教室で「(中近東の)王子」と言われていますので
人のことは言えないんですがね。。。

| | コメント (0)

2007年7月17日 (火)

お祭り

(経済関連ニュース)
・6月独CPI 前年比+2.0%(前月確報+2.0%(速報比変わらず)、4ヶ月連続でECBのインフレ目標を上回る。
・6月ユーロ圏CPI確定値 前年比+1.9%(速報比変わらず)、エネルギー価格と電話サービス料金の下げで。
・7月ニューヨーク連銀製造業景況指数 26.5(前月25.5)、市場予想18.0も上回る。
・新潟で大型の地震が発生。
・昨日は海の日で日本休場。

(非鉄金属関連ニュース)
・Southern Copper Cananea銅山と、Taxco亜鉛山、San Martin亜鉛山の労働者は、ストを延期し交渉を再開。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲1.0MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率+0.1%
・ExxonMobile Baytown製油所(562KBD、テキサス、P3)、フレア発生。
・ナイジェリアのKaduna製油所の監査役が暗殺される。
・Explorer Pipeline Co, Houston-Chicago Petroleum Product Pipelineを7月14日に停止。ジェット燃料が漏れたため。回復は17日早朝。
・OPEC7月月報 Q307,Q407のCall on OPECを各々100KBD引き上げ。2008年は30.8MBD(前年比+0.1MBD)。
2007年のNon-OPEC生産量は50.4MBD(前回調査比▲190KBD)、ノルウェーの生産減少で。
・米ボドマン長官「原油供給が世界の需要を満たすのがかなり困難な状態となっている。OPEC加盟国の一部は生産量維持に努力しているが、ロシアも含め
消費国の期待通りの水準の生産には達していない」
・新潟地震で東京電力柏崎刈羽原原発、甘利経産相、安全が確認できるまで運転停止を指示。

(商品市況)
「軒並み下落」
 昨日の商品価格はおおむね下落している。特段新規材料はなかったが、手仕舞い売りに押された形で下落したと見ている。非鉄金属は3週間ぶりに銅在庫が増加した事がいい手仕舞い売りのきっかけとなった。エネルギーは一目均衡表の雲を上抜け出来なかった事からRBOBが大幅に値を下げている。CFTCのロングポジションが拡大している事や製油所の再稼動期待が手仕舞い売りを加速させた模様。原油も製品に連れ安であった。
 引き続き、株価動向に影響を受けやすい状況が継続しているため各国株式市場には注目しておく必要があることは指摘しておきたい。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫が3週間ぶりに増加に転じた事や8,000㌦の心理的レジスタンスラインを上抜ける事が出来なかった事から一旦手仕舞い売りで売られたものと考えられる。銅価格は取引序盤から軟調に推移し、略一貫して水準を切り下げて引けた。結果、10日移動平均線のサポートラインを下回る事となった。LME在庫は+1,325Mt増加、(FSCは2.0日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は14.2%)。売買高は3,405枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は期近が若干低下している。C-3は121㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については、生産国のストライキ懸念や、LME在庫水準の低さ、キャンセルワラント率の高止まり、主要消費国中国の需要が高水準な固定資産投資、鉱工業生産を背景として堅調に推移する見込みである事からしっかりの展開が継続すると考えている。中国国内での在庫積み上がりに伴い中国の輸入が減少すると見られていたが、6月の輸入統計では予想通り精錬銅・銅製品の輸入量が前月から減少していることから中国国内の供給不足は解消されている状態にあると考えておいたほうがよさそうである。引き続き貿易関連統計が中国の消費動向を占う上で重要となるため、今後も注視する必要がある。また夏の定修の時期に突入するということもあって8,000㌦を節目として徐々に上値は重くなる可能性が高いが、7月に入ってから投機資金が再度流入を始めている可能性も高く、アップサイドのリスクが大きく意識される中、ボラタイルな展開が続く事になろう。また、米国株式市場が一時期の安定していた状態から変動性を増してきており、株式市場に一喜一憂の展開になりやすいことには留意したい。本日は10日移動平均線を下回ったが、下がるきっかけがLME在庫の増加であった事から在庫水準を確認してからの動きになると見る。但し8,000㌦は心理的な上値として意識されるため、この水準を上抜けするにはもう一材料必要か。尚、価格の節目となりやすい8月オプションの建玉は8,000㌦コールが852枚、8,200㌦コールが1,118枚、7,300㌦プットが550枚、7,200㌦プットが1,300枚となっている。
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫の減少もあって取引序盤は強含んだが、銅価格の下落を受けて引けにかけて売られた。一時100日移動平均線のレジスタンスを大きく上抜ける局面もあったが、結局10日移動平均線近辺まで水準を切り下げている。LME在庫は▲300Mt減少、(FSCは2.2日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は12.1%)。売買高は2,172枚。イールドカーブは期近を中心に低下。C-3は30㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については引き続き、堅調な推移を見込んでいる。節目の100日移動平均線を下回ったことや、銅が在庫増加を受けて手仕舞い売りに押されていることから今度は10日移動平均線を維持できるかどうかがポイントになとみる。中国政府は亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃に加え、6月1日から亜鉛の輸出関税の引き上げを決定しており、中期的に域内の供給過剰状態は解消されてゆくと考えられる(5月の貿易統計では既に亜鉛の輸出量が前月比、前年比ともマイナスに転じている)ことや、亜鉛の在庫水準は低く有事(実際現時点において、銅・亜鉛生産者のストライキが報じられている状況)のバッファが少ないこと等、基本、足元のファンダメンタルズは強いと考えておくべきである(但し、長期的には大半のメタルと同じく、年後半に向けての下落を予想しており、3,000㌦を切る水準までの下落は現時点ではないと考えている。下値の目途は3月21日にマークした3,119.75㌦)。相場の動向に大きな影響を与える株式市場動向がボラティリティの上昇とともに不安定さを増していることから、亜鉛もセンチメントの転換を通じて上下に値を飛ばしやすい環境になっていることには注意したい。目先の上値は一目均衡表の雲の下限となる3,650㌦あたり。尚、価格の目途となりやすい8月オプションは目立ったものが無いが、9月オプションは4,100㌦コールが1,340枚、4,250㌦コールが1,100枚、3,500㌦プットが1,225枚、3,400㌦プットが1,050枚となっている。
 昨日の鉛価格は上昇した。特段マイナス材料が無い中、豪大手生産者の早期の商流復帰が絶望的な状況であることや、低在庫水準が継続している事、中国の自動車需要が堅調なことや輸出関税の強化を材料に、10日移動平均線をサポートラインとして堅調に推移した。LME在庫は▲450Mt減少、(FSCは1.8日)在庫水準の低さや生産者動向(チリ・ペルーのスト)を鑑みれば引き続きファンダメンタルは非常に強いといってよい(キャンセルワラント率は2.9%)。売買高は740枚。イールドカーブは期近を中心に上昇している。C-3は22㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については見通しに変更はなく、中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が6月以降減少すると予想されること、豪州大手生産者の生産障害等が継続していること(今のところ早くて今年の年末から船積みが開始される「見込み」である)、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(5月までの中国の商用車・自家用車販売は堅調)、からアップサイドのセンシティビティが極めて高い状況である。加えて、LME在庫水準が依然として低い状況で横這っていること(2005年8月27日につけたここ3年間の最低レベルは29.7KMt)も鑑みれば、やはり上値余地を探る展開であると言ってよかろう。下落材料は今のところ株価が再び不安定になってきた事が挙げられる(株価はセンチメントの転換を通じて相場に影響を与える)が、今のところ鉛に関してはよほど大きな株下落で無い限り大きな影響は無いと見ておくべきだろう。また、期先が上昇を始めた、という事は長期にわたってこの価格水準を許容する地合いが整いつつある可能性があることを示唆しており、注意しておきたい。本日も10日移動平均線近辺となる2,930㌦を下値として上値余地を探る展開となろう。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の減少もあって取引序盤は小高く推移したが、銅価格の下落もあって欧州時間中盤以降、引けにかけて水準を切り下げる展開となり前日比ではプラスであるが、取引序盤比ではマイナスで引けている。チャート的には一目均衡表の雲の中での取引となった。LME在庫は▲350Mt減少、(FSCは8.4日)しているが、需給は決してタイトというわけでは無い(キャンセルワラント率は3.1%)。売買高は4,366枚。イールドカーブは期近が殆ど変わらず、期先が小幅上昇している。C-3は55㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。 今後についてはやはり中国動向が主となるが、中国国内の旺盛な需要を背景としてここ数ヶ月輸入が堅調に推移していた訳であるが、5月統計ではついに前月比・前年比とも大幅なマイナスとなった。固定資産投資や鉱工業生産の水準を見るに中国需要は旺盛であると見ておくべきであるが、国内の企業在庫水準は以前に比して増加している可能性が高い。LME在庫の水準もFSCベースでは他メタル比で低くなく需給面では短期的にベアな状態にあるといえる。とはいうものの、原料であるアルミナ価格が高止まりしていること(中国のアルミナ価格は徐々に下落)や、銅価格の高止まり等それなりにアップサイドに振れる材料が存在している事も事実である。また、7月に入って再度投機資金が流入してきた可能性が高い。暫くはこうした「周辺材料」を背景として上昇、高値で利食い売りが入る、というボラタイルな展開が続く事となろう。また以前ちらりとコメントしたことがあるが、アルミのコンタンゴの期間がさらに長くなっていることには注意したい(基本的に投機資金はバックのメリットが取れるゾーンに資金を投入するため、さらにコンタンゴ幅が拡大してゆく可能性は高い。過去に同様のことが原油市場で起きている)。
 本日は一目均衡表の雲を下抜けするか否かが大きなポイントとなるが、数日間一目均衡表の雲を上抜け出来なかった事から一旦下落すると考えている。但し、オプションが積みあがっている2,700~2,800㌦のレンジを上下に抜けるには材料不足であろう(一方で、株価が不安定になっている事から上下に値を飛ばしやすい環境になっている事は念頭においておくべき)。価格の節目となりやすい8月オプションの状況は、2,900㌦コールが、1,695枚、2,800㌦コールが1,120枚、2,700㌦プットが1,425枚となっている。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫が増加基調を強めていることもあり、取引序盤から大幅に水準を切り下げ引けにかけて下げ渋る展開となった。LME在庫は+210Mt増加、(FSCは2.7日)、キャンセルワラント率は一時期の異常な高い水準からやっと脱却しているが、引き続き在庫水準は十分とはいえない(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は946枚。イールドカーブは期近を中心に低下。C-3は100㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については、ニッケルは引き続き在庫水準が低いこと、グローバルベースのステンレス需要は引き続き堅調な推移が予想されることから大きな相場下落は無いものと考えている(繰り返しになるが現在の下落は「行き過ぎ」の修正)。中国国内での銑鉄使用増加や、クロム系ステンレス(ニッケルを必要としないステンレス鋼)への移行といったマイナス材料もあり、夏休みにそろそろ突入するということもあって、略予想通りではあるが暫くは下値余地を探る展開が継続することとなろう。
 とはいえ、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩も強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えている。よって中期的には価格は回復するものと見ておくべきである。とはいうものの現状、目先の下値の目途であった35,000㌦を下回ってしまったことから明確なサポートラインがなく、30,000㌦程度までの修正はあると考えておいた方が良さそうである。
 本日もLME在庫次第であるが、たとえ減少したとしても現時点において10日移動平均線のレジスタンスライン、34,200を現時点で上回る事はあるまい。
 昨日の錫価格は下落した。特段材料はなかったが、鉛以外の非鉄金属が概ね下落した事から連れ安となった。但しチャート的には10日移動平均線のサポートラインでサポートされている。くどいようだが、引き続き現状水準でのもみ合いを継続しているとの印象は否めず。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは12.1日)、キャンセルワラント率は2.45%。売買高は118枚。イールドカーブは期近を中心に低下。C-3はフラット。
 今後については、錫はテクニカルに調整があったものの、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと(小規模生産者の生産回復にはまだ時間を要する見込み)、引き続き錫の在庫水準が低いことから、基本、しっかりの展開に変更はない。今のところ薄い一目均衡表の雲にサポートされつつ綺麗な三角持合を形成しているため、そのときのメタル全体のセンチメントによって上下に大きく水準が変化する可能性があることには注意しておきたい。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇後、下落し結果前日比プラスで引けた。米株が堅調に推移していることや、OPECの生産見通しでも北海生産の減少が指摘された事などを材料に堅調に推移していたが、RBOBがNY時間中略一貫して水準を切り下げた事から引けにかけて売られる展開であった。結局74㌦をとうとう上抜けして引けている。イールドカーブはテキサス製油所の再稼動や北海のニュースを受けて期近が大幅に上昇、イールドカーブはきわめていびつな形であったが、期先の大幅下落を受けてとうとう全ゾーンバックの状態となった。Brentも略同様の相場展開。イールドカーブはWTIと同様と期先の下げ幅が大きい。
 石油製品はまちまち。RBOBは大幅に下落。30日のサポートも下回ったことから、一目均衡表の雲を下抜けた辺りから下落速度が加速し、100日移動平均線のサポートも下回って引けた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。昨日の下げはテキサス製油所の再稼動期待を材料に上げる向きもあるが、ややテクニカルな下げであった事は否めない。原油、RBOBともCFTCのロングポジションが過去最大水準まで拡大しており、一旦利食い売りが入りやすい環境にあると言える。ヒーティングオイルは10日移動平均線を下回って下落した。イールドカーブは全ゾーン低下。ICEガスオイルは上昇した。
 本日の原油相場はまた上昇すると見ている。北海油田からの生産減少(パイプライン事故も含む)、OPECの増産の可能性が低い事、昨日の石油製品下落幅があまりに大きく、一旦石油製品に買戻しが入ると期待されること、昨日の下落(WTIは上昇)はインデックス系のファンドの手仕舞い売りの可能性が高いと考えられややテクニカルな下げであったと考えているためだ。原油はOPECが増産について否定的な見解を示している事から供給は十分でなく、加えて、地政学的リスクの高まりなどが意識され始めている事から基本しっかりの展開が継続することとなろう。これに加えてガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとはいえないこと、7月に入って投機の買いが引き続き継続すると見られること、等買い材料は多い。P3の稼働率は回復したものの、全米で見た場合の稼働率は90.2%とこの時期の稼働率の5年平均93.1%には遠く及ばず、引き続き製品主導で原油相場が高止まる公算は強い。尚、現在の価格水準は去年の水準と略同じであり、もしハリケーンが来なかったり、猛暑とならなかった場合にはシーズンの終了する8月~9月にかけてこの水準が訂正される可能性は高い。
 WTIのフロントマンスの割安感はP3の稼働率が徐々に回復していることからとうとう全ゾーンバックとなった。にも拘らずBrentとのネガティブスプレッドは北海油田の生産減少等の影響で継続している状態。現時点において「需給の状態を考える」上でWTIはやっと有効な指標になってきたといえる。ただ、以前から提唱していたWTI/Brentのネガティブスプレッドの解消は、当面ない可能性が高いと考え始めている。尚、グローバルベースの原油需給を見る上では引き続きBrentカーブを見ているほうが適当であると言え、供給は著しく不十分であるといえる。
 ファンダメンタルズに戻ると、短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年平均水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。原油のサプライカバーが上昇しているのは稼働率が過去最低の水準で横ばっていることによるものであり、製油所の障害が解消すればこのFSCは徐々に低下してゆくこととなろう。ピークシーズン入りしたわけであるが、普通に考えて「在庫が少ない」といってよいと思う。尚、IEAの月報では需要見通しが増加し、Non-OPEC生産の増加量を上回っており、Q207の在庫積み増しもやはり十分に行われていないことが確認された(FSCも変わらず)。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは21.4日しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は22.2日)。尚、供給は急に途絶したり再開したりするものであるが、需要は税制変更等の特殊な事情がなければ、急速に減少することはない。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、決して安泰とはいえない。OPECは9月総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。

(ひとりごと)
今日は祭りだ。
いろいろご意見あるだろうが、靖国神社のみたま祭りに行ってきた。
週末が台風だった事もあって、今年は例年と異なり、1日延期され17日までであった。
賽銭を投げて(ここは1突き5円ではない。1回5円はコチラの「1回5円」から→ 
http://aburauri.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/index.html )
お参りをしてから夜店に突入。

結婚後、東京勤務になってから殆ど毎年行っているが、今年は台風だった事もあって凄い人手であった。
やはり外国人の間でも有名なのだろう、外国人の観光と思しき人々が沢山いた。
結構楽しそうに夜店で金魚をすくったり、焼きそばを食べたりしてる
こういうのを見ると、靖国参拝云々言う前に、とにかく縁日に来て、焼きそばを食べればいいのに、とおもう(だから?)
しかし年々悲しくおもうのは

花火の屋台がなくなったこと
(今は買わないけど)虫の販売をしている店がなくなったこと

の2点である。
以前、このブログでも書いた気がするが、毎年どんなに探しても花火と虫の屋台は見当たらない。
子供の頃、花火といえばみたままつりでしか買ってもらえなかった。
虫も買ってはもらえなかったが、いろいろな種類がいるのを見るのが楽しかった。
その代わりに数がやたら増えているのは、串焼き屋。
神戸牛とか、焼き鳥じゃなくてチキンとか、ケバブとかね。
昔はもっとバリエーションがあったように思うんだけどなぁ。

と、残念な思いをする事が多いが、今年は1つ嬉しいことがあった。

ここ数年見つけることが出来なかった、飴細工の屋台を再び発見したためだ。
九段下から入ったすぐ右手でやってますから、是非何か買ってあげて下さい。

| | コメント (0)

2007年7月16日 (月)

植木等のメール

(経済関連ニュース)
・6月米輸入物価指数 前月比+1.0%(前月改定+1.1%(速報比+0.2%))、市場予想+0.7%、前年比+2.3%(前月改定+1.4%)。除く石油は前月比+0.2%。
・6月米小売売上高速報 前月比▲0.9%(5月改定+1.5%(速報比+0.1%))、市場予想▲0.1%。
・5月米企業在庫 前月比+0.5%(4月改定+0.4%(速報比変わらず))、市場予想+0.3%。
・7月米消費者マインド指数速報 92.4(6月確定85.3)、市場予想86.0。1年間のインフレ見通しは3.3%(6月3.4%)、
・米株、GEの自社株買いや、バフェットのホブナニアンへの出資等が材料視される。
・本日は海の日で東京お休み。

(非鉄金属関連ニュース)
・チリ  Collahuasi銅山のストライキ終了。

(エネルギー関連ニュース)
・イラン国営石油、日本の石油元売に対し原油の円建決済を要請。
・インドEssar Oil Gularat製油所(210KBD)、3週間キャパシティ拡大のメンテナンスのため停止。
・コスモ石油 堺製油所(24KBD、大阪)、流動接触分解装置の稼動を不具合のため停止。
・タンカーがおろした碇でBPの北海油田のパイプラインが損傷(詳細調査中)、170KBDの生産に影響。
・IEA月報
 2008年石油需要 前年比+2.5%(+2.2MBD)88.2MBD、(前回調査比▲0.1MB)。気温が例年通りに戻ると期待される事、Non-OECD諸国の需要で。
 2008年のNon-OPEC生産は、51MBD(前年比+1.0MBD)、NGLは5.5MBD(前年比+0.7MBD)、FSU、ラ米、バイオ燃料の増加で。
 但し、北米とOECD欧州の生産は、メキシコ湾からの生産増加やカナダのオイルサンドからの生産増加が期待できるものの、全体ではマイナスに。
 5月の原油処理量は、72.7MBD(前年比+0.4MBD)、8月ピーク時には75.2MBDまで増加する見込み(主にOECDと中東の処理量増加で)。
 6月のOECD在庫は米国と日本の在庫増が欧州の在庫減を相殺、7.8MBの増加に。平均で4月と5月は21.2MBの在庫増加。Q207は550KBDの増加。FSCは53.6日。

(商品市況)
「おおむね上昇」
 週末の商品価格はおおむね上昇している。株価動向に影響を受けやすい状況が継続してはいるものの、とりあえず週末は株価がM&A期待などで上昇したこともあり、幅広く買いが入った。
 先週のCFTCのデータでは、全ての商品でロングポジションが大幅に拡大しており、やはり7月に入り運用資金が再度コモディティ市場に流入した可能性が高いことが示された。今後はこのポジションがいつ手仕舞いで売られるかが問題となるが、一つの目安として6月末時点の価格水準が四半期の下値の目途として意識される可能性が高いため、意識しておいた方が良かろう。

(非鉄金属)
 週末の銅価格は上昇した。上海在庫の大幅な減少を受けて上海マーケットは下落、米企業売上高や輸入物価等のインフレ指標を受けて下値を探る展開となったが、米消費者マインド指数が大幅な改善を示したことを受け米株式が堅調に推移したことから銅も10日移動平均線のサポートラインを回復する展開となった。LME在庫は▲1,075Mt減少、(FSCは2.0日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は14.5%)。売買高は5,785枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は104㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については、生産国のストライキ懸念や、LME在庫の減少、キャンセルワラント率の上昇、主要消費国中国の需要が高水準な固定資産投資、鉱工業生産を背景として堅調に推移する見込みである事からしっかりの展開が継続すると考えている。中国国内での在庫積み上がりに伴い中国の輸入が減少すると見られていたが、6月の輸入統計では予想通り精錬銅・銅製品の輸入量が前月から減少していることから中国国内の供給不足は解消されている状態にあると考えておいたほうがよさそうである。引き続き貿易関連統計のみが中国の消費動向を占う上で重要となるため、今後も注視する必要がある。また夏の定修の時期に突入するということもあって8,000㌦を節目として徐々に上値は重くなる可能性が高いが、7月に入ってから投機資金が再度流入を始めている可能性も高く、アップサイドのリスクが大きく意識される中、ボラタイルな展開が続く事になろう。また、米国株式市場が一時期の安定していた状態から変動性を増してきており、株式市場に一喜一憂の展開になりやすいことには留意したい。本日は10日移動平均線を回復しているため、再び上値を試す展開となろう。但し8,000㌦は心理的な上値として意識されるため、この水準を上抜けするにはもう一材料必要か。尚、価格の節目となりやすい8月オプションの建玉は8,000㌦コールが827枚、8,200㌦コールが1,118枚、7,300㌦プットが550枚となっている。
 週末の亜鉛価格は上昇した。株価が再び上昇したことや銅価格の上昇、LME在庫の減少、キャンセルワラント率の上昇等が材料視され、とうとう100日移動平均線のレジスタンスを上抜けて引けた。こちらも銅同様、消費者マインド指数発表までは下値を探ったが、発表後は引けにかけて一貫して買われている。今後も株価と銅価格動向に振らされる展開が続く事になろう。LME在庫は▲400Mt減少、(FSCは2.2日)、引き続きファンダメンタルは強い(キャンセルワラント率は12.1%)。売買高は3,754枚。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3は32㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については引き続き、堅調な推移を見込んでいる。チャート的に100日移動平均線のレジスタンスラインを上抜けしてしまっていることから、今後はこのラインを維持できるかどうかがポイントとなろう。株価が堅調に推移していることから銅に比して上値余地のある亜鉛は買いが入りやすい。中国政府は亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃に加え、6月1日から亜鉛の輸出関税の引き上げを決定しており、中期的に域内の供給過剰状態は解消されてゆくと考えられる(5月の貿易統計では既に亜鉛の輸出量が前月比、前年比ともマイナスに転じている)ことや、亜鉛の在庫水準は低く有事(実際現時点において、銅・亜鉛生産者のストライキが報じられている状況)のバッファが少ない点が背景にある。但し、長期的には大半のメタルと同じく、年後半に向けての下落を予想しているが、3,000㌦を切る水準までの下落は現時点ではないと考えている(下値の目途は3月21日にマークした3,119.75㌦)。相場の動向に大きな影響を与える株式市場動向がボラティリティの上昇とともに不安定さを増していることから、亜鉛もセンチメントの転換を通じて上下に値を飛ばしやすい環境になっていることには注意したい。目先の上値は一目均衡表の雲の下限となる3,650㌦あたりか。尚、価格の目途となりやすい8月オプションは目立ったものが無いが、9月オプションは4,100㌦コールが1,340枚、4,200㌦コールが1,100枚、3,500㌦プットが1,225枚、3,400㌦プットが1,050枚となっている。
 週末の鉛価格は上昇した。特段マイナス材料が無い中、豪大手生産者の早期の商流復帰が絶望的な状況であることや、低在庫水準が継続している事、中国の自動車需要が堅調なことを材料に、10日移動平均線をサポートラインとしてとうとう引けで3,000㌦を上回ることとなった。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは1.8日)在庫水準の低さや生産者動向(チリ・ペルーのスト)を鑑みれば引き続きファンダメンタルは非常に強いといってよい(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は683枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は15㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については見通しに変更はなく、中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が減少すると予想されること(5月の輸出はこの税制変更に伴う駆け込みで略4月と同様の水準を維持したが、6月以降の輸出は減少するものと見られる)、豪州大手生産者の生産障害等が継続していること(今のところ早くて今年の年末から船積みが開始される「見込み」である)、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(5月までの中国の商用車・自家用車販売は堅調)、からアップサイドのセンシティビティが極めて高い状況である。加えて、LME在庫水準が依然として低い状況で横這っていること(2005年8月27日につけたここ3年間の最低レベルは29.7KMt)も鑑みれば、やはり上値余地を探る展開であると言ってよかろう。下落材料は今のところ株価が再び不安定になってきた事が挙げられるが、昨日株価は続伸しており文字通り「不安定」である。株価はセンチメントの転換を通じて相場に影響を与えるため、今のところ鉛に下げ材料があるとすれば株価動向ぐらいであろう。また、期先が上昇を始めた、という事は長期にわたってこの価格水準を許容する地合いが整いつつある可能性があることを示唆しており、注意しておきたい。本日は3,000㌦を上回ったことから一旦利食い売りで下落するものと考えている。目先10日移動平均線近辺となる2,900㌦を下値の目途として挙げておきたい。
 週末のアルミ価格は下落した。相場展開は銅、亜鉛、鉛と略同様であったが、LME在庫の増加や上海在庫の増加が顕著であったことや、チャート的に一目均衡表の雲の上限を上抜ける事が出来なかった事から結局前日比マイナスでひけることとなった。LME在庫は+6,725Mt増加、(FSCは8.4日)、上海在庫も増加しており先の中国輸出入統計を見るに需給面は決してタイトというわけでは無い(キャンセルワラント率は3.1%)。売買高は5,897枚。イールドカーブは期近が小幅下落、期先は上昇。C-3は52㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。 今後についてはやはり中国動向が主となるが、中国国内の旺盛な需要を背景としてここ数ヶ月輸入が堅調に推移していた訳であるが、5月統計ではついに前月比・前年比とも大幅なマイナスとなった。固定資産投資や鉱工業生産の水準を見るに中国需要は旺盛であると見ておくべきであるが、国内の企業在庫水準は以前に比して増加していると考えておいた方が無難であろう。LME在庫の水準もFSCベースでは他メタル比で低くなく需給面では短期的にベアな状態にあるといえる。とはいうものの、原料であるアルミナ価格が高止まりしていること(中国のアルミナ価格は徐々に下落)や、銅価格の高止まり等それなりにアップサイドに振れる材料が存在している事も事実である。また、7月に入って再度投機資金が流入してきた可能性が高い。暫くはこうした「周辺材料」を背景として上昇、高値で利食い売りが入る、というボラタイルな展開が続く事となろう。また以前ちらりとコメントしたことがあるが、アルミのコンタンゴの期間がさらに長くなっていることには注意したい(基本的に投機資金はバックのメリットが取れるゾーンに資金を投入するため、さらにコンタンゴ幅が拡大してゆく可能性は高い。過去に同様のことが原油市場で起きている)。
 本日は昨日は一目均衡表の雲の下限&100日移動平均線でサポートされている事から再び上昇すると考えている。また、繰り返しになるが株価が不安定になっている事から上下に値を飛ばしやすい環境になっている事には注意したい。価格の節目となりやすい8月オプションの状況は、2,900㌦コールが、1,695枚、2,800㌦コールが1,120枚、2,700㌦プットが1,425枚となっている。
 週末のニッケル価格は小幅下落した。LME在庫が増加したこともあり、取引序盤から大幅に水準を切り下げる展開となった。LME在庫は+12Mt増加、(FSCは2.6日)、キャンセルワラント率は一時期の異常な高い水準からやっと脱却しているが、引き続き在庫水準は十分とはいえない(キャンセルワラント率は6.3%)。売買高は700枚。イールドカーブはパラレルに低下。C-3は105㌦バックとバック幅を縮小した。 今後については、ニッケルは引き続き在庫水準が低いこと、グローバルベースのステンレス需要は引き続き堅調な推移が予想されることから大きな相場下落は無いものと考えている(繰り返しになるが現在の下落は「行き過ぎ」の修正)。中国国内での銑鉄使用増加や、クロム系ステンレス(ニッケルを必要としないステンレス鋼)への移行といったマイナス材料もあり、夏休みにそろそろ突入するということもあって、略予想通りではあるが暫くは下値余地を探る展開が継続することとなろう。
 とはいえ、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩も強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えている。よって中期的には価格は回復するものと見ておくべきである。とはいうものの現状、目先の下値の目途であった35,000㌦を下回ってしまったことから明確なサポートラインがなく、30,000㌦程度までの修正はあると考えておいた方が良さそうである。
 本日も昨日同様このまま買いが継続するかどうかがポイントとなるが10日移動平均線のレジスタンスライン、34,600を現時点で上回る事はあるまい。"
 週末の錫価格は上昇した。特段材料はなかったが、チャート的に一目均衡表の雲がサポートとして意識された格好。引き続き現状水準でのもみ合いを継続しているとの印象は否めず。LME在庫は+175Mt増加、(FSCは12.1日)、キャンセルワラント率は1.37%。売買高は146枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は㌦バックと前日と変わらず。 今後については、錫はテクニカルに調整があったものの、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと(小規模生産者の生産回復にはまだ時間を要する見込み)、引き続き錫の在庫水準が低いことから、基本、しっかりの展開に変更はない。今のところ薄い一目均衡表の雲にサポートされつつ綺麗な三角持合を形成しているため、そのときのメタル全体のセンチメントによって上下に大きく水準が変化する可能性があることには注意しておきたい。

(エネルギー)
 週末のNY原油は上昇した。米株が堅調に推移していることや、北海油田のパイプライン損傷が材料視された。WTIは明確に10日移動平均線でサポートされ、北海のニュースを受けて取引序盤から略一貫して上昇して引けている。きりの良い74㌦は上抜けずに引けた。イールドカーブはテキサス製油所の再稼動や北海のニュースを受けて期近が大幅に上昇、イールドカーブはきわめていびつな形となった。Brentも略同様の相場展開であったが、北海油田からの生産減少や同域内のナイジェリアの情勢不安などで堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近と期先が上昇。比較的綺麗な全ゾーンバックの状態となっている。
 石油製品はまちまち。RBOBはテキサス州の製油所再稼動を受けて下落、10日・30日移動平均線を下回り、一目均衡表の雲の下限でサポートされて引けた。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇。ヒーティングオイルは10日移動平均線をサポートラインとして原油高を受けてしっかりの展開であった。イールドカーブは全ゾーン上昇。ICEガスオイルは上昇した。
 本日の原油相場はまた上昇すると見ている。北海油田からの生産減少(パイプライン事故も含む)、OPECの増産の可能性が低い事昨日の下落(Brentは上昇)はインデックス系のファンドの手仕舞い売りの可能性が高いと考えられややテクニカルな下げであったと考えているためだ。原油はOPECが増産について否定的な見解を示している事から供給は十分でなく、加えて、地政学的リスクの高まりなどが意識され始めている事から基本しっかりの展開が継続することとなろう。これに加えてガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとはいえないこと、7月に入って投機の買いが引き続き継続すると見られること、等買い材料は多い。P3の稼働率は回復したものの、全米で見た場合の稼働率は90.2%とこの時期の稼働率の5年平均93.1%には遠く及ばず、引き続き製品主導で原油相場が高止まる公算は強い。尚、現在の価格水準は去年の水準と略同じであり、もしハリケーンが来なかったり、猛暑とならなかった場合にはシーズンの終了する8月~9月にかけてこの水準が訂正される可能性は高い。
 WTIのフロントマンスの割安感はP3の稼働率が完全に回復しない中、継続中である。Brentは原油の需給環境を素直に映じて全ゾーンバックとなっていることと対照的である。しかしながらWTIのフロントマンスのイールドカーブ形状に大きく影響を与えると考えられる米Cushing在庫の水準は3週連続で減少しており、この段階でWTIの指標性を問う事は時期尚早であろう。しかし現在の原油需給を見る上では引き続きBrentカーブを見ているほうが適当であると言え、供給は著しく不十分であるといえる。
 価格の目途となりやすいWTIオプションの建玉状況は、80㌦コールが13,387枚、75㌦コールが15,946枚、70㌦コールが17,450、枚、68㌦プットが10,785枚となっている。
 ファンダメンタルズに戻ると、短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年平均水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。原油のサプライカバーが上昇しているのは稼働率が過去最低の水準で横ばっていることによるものであり、製油所の障害が解消すればこのFSCは徐々に低下してゆくこととなろう。ピークシーズン入りしたわけであるが、普通に考えて「在庫が少ない」といってよいと思う。尚、IEAの月報では需要見通しが増加し、Non-OPEC生産の増加量を上回っており、Q207の在庫積み増しもやはり十分に行われていないことが確認された(FSCも変わらず)。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは21.4日しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は22.2日)。尚、供給は急に途絶したり再開したりするものであるが、需要は税制変更等の特殊な事情がなければ、急速に減少することはない。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、決して安泰とはいえない。OPECは9月総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。

(ひとりごと)
カミさんが、昔のメールを見ていて笑っている。
何があったのか聞いてみたところ

「あなたの昔のメール」
「?」
「『今日、植木等が死んだ。彼に比べれば自分はいかに軽薄な人間か、と思うよ』だって(爆笑)何これ?」
「...覚えてない」

日本一の無責任男の死で、何か感じる事があったようだ。
日記って、恥ずかしいですよね。やっぱし。

| | コメント (0)

« 2007年7月8日 - 2007年7月14日 | トップページ | 2007年7月22日 - 2007年7月28日 »